まずはサイトを知ってもらわなければならない

まずは当然ながらサイトの認知度を上げなければなりません。認知度向上対策としてSNSや広告等様々な方法がありますが、何と言っても検索エンジンにサイトを評価してもらうことが基本中の基本です。「どんなSEO対策があるの?」と思われるかもしれませんが、その前にSEO対策をする前に知っておいて頂きたいことがあります。もったいぶっているわけではありませんが、もう少しだけお付き合いください。

ウェブサイトを運営する上で避けて通れないGoogleの存在

出展:statcounter

上図は日本における過去1年間の検索エンジンのマーケットシェアを表しています。赤線はGoogle、黄色はYahoo、水色はbing、紫はMSNです。GoogleとYahooが圧倒的ツートップであることは一目瞭然です。ではGoogleとYahooの検索結果はほぼ同じだということをご存知ですか?実は2011年よりYahooはGoogleの検索エンジンを共有しています。Yahooは独自のサービスも検索結果の要素に反映させているため、まったく同じ結果にはなりませんが両社の検索結果は非常に近いものになります。

またスマートフォンにおいても、アンドロイド、iPhone双方の標準検索エンジンはGoogleとなっています。Googleはウェブ運営を考える私たちにとって絶対強者であり逆らうことは許されません!Googleのご意向に沿った対策を行うことがSEO対策の第一歩なのです。

Googleの方針

検索市場において、Googleのお客様は検索ユーザです。昨今、フェイクニュースやアーカイブを多用して検索結果に表示させるなど、ユーザーにとって迷惑なサイトも少なくありません。Googleはユーザーにとってより高品質な検索結果を提供するために、検索エンジンのアルゴリズムをアップデートしています。例えば、2017年2月には「検索結果のより上位に自ページを表示させることに主眼を置く、品質の低いサイトの順位が下がります。その結果、オリジナルで有用なコンテンツを持つ高品質なサイトが、より上位に表示されるようになります。」と発表しています。(ソース:Googleウェブマスター向け公式ブログ

非常に曖昧ですが、具体的に「高品質なサイト」とGoogleに評価される基準とは何なのでしょう。

Googleの評価基準

少し(?)前になりますが、前回のアルゴリズム・アップデート「Pandaプロジェクト」(2012)の際にアナウンスされた内容から推察することができます。検索結果を操作されることを防ぐためにアルゴリズムの具体的な内容は発表されていませんが、Googleの方針として下記のことが挙げられています。(ソース:Googleウェブマスター向け公式ブログ

  • あなたはこの記事に書かれている情報を信頼するか?
  • この記事は専門家またはトピックについて熟知している人物が書いたものか? それとも素人によるものか?
  • サイト内に同一または類似のトピックについて、キーワードがわずかに異なるだけの類似の記事や完全に重複する記事が存在しないか?
  • あなたはこのサイトにクレジット カード情報を安心して提供できるか?
  • この記事にスペルミス、文法ミス、事実に関する誤りはないか?
  • このサイトで取り扱われているトピックは、ユーザーの興味に基いて選択されたものか?それとも検索エンジンのランキング上位表示を目的として選択されたものか?
  • この記事は独自のコンテンツや情報、レポート、研究、分析などを提供しているか?
  • 同じ検索結果で表示される他のページと比較して、はっきりした価値を持っているか?
  • コンテンツはきちんと品質管理されているか?
  • この記事は物事の両面をとらえているか?
  • このサイトは、そのトピックに関して第一人者(オーソリティ)として認識されているか?
  • 次のような理由で個々のページやサイトに対してしっかりと手がかけられていない状態ではないか?
  • コンテンツが外注などにより量産されている
  • 多くのサイトにコンテンツが分散されている
  • 記事はしっかりと編集されているか? それとも急いで雑に作成されたものではないか?
  • 健康についての検索に関し、あなたはこのサイトの情報を信頼できるか?
  • サイトの名前を聞いたときに、信頼できるソースだと認識できるか?
  • 記事が取り上げているトピックについて、しっかりと全体像がわかる説明がなされているか?
  • 記事が、あたりまえのことだけでなく、洞察に富んだ分析や興味深い情報を含んでいるか?
  • ブックマークしたり、友人と共有したり、友人にすすめたくなるようなページか?
  • 記事のメインコンテンツを邪魔するほど、過剰な量の広告がないか?
  • 記事が雑誌、百科事典、書籍で読めるようなクオリティか?
  • 記事が短い、内容が薄い、または役立つ具体的な内容がない、といったものではないか?
  • ページの細部まで十分な配慮と注意が払われているか?
  • このサイトのページを見たユーザーが不満を言うか?

オリジナリティがあり、同じコンテンツが複数のサイトにまたがって掲載されていない、リピートアクセスが多い、検索エンジンではなく直にURL入力でアクセスされている、数行のみの広告ページではなく、記事として判断できるコンテンツである等が推察できます。つまり、大勢が訪問し、大勢が再訪し、量産されていない独自コンテンツを持つサイトということです。ん?そもそも認知度を上げたいのに、検索上位に来るのは認知度が高いサイトということ?それって本末転倒では・・・?

Googleにとっては検索エンジンは「認知度を上げるため」に使用されては困るという方針なのです。

SEO対策は実は地道な作業

検索結果の上位に表示させるためには、Googleの評価を勝ち取らなければなりません。どのルートからアクセスがあったのか、どのキーワードが検索されたのか、どのページから入ってどのページから出て行ったのか、直帰率、回遊率、リピーターか否か、サイトの滞在時間はどの位か、これらを定期的に解析して地道に設定を更新していく作業が求められます。SEOに魔法の杖はないのだと覚悟して取り組まなくてはならないのです。

 

 

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